pc4beginnerの日記 はてなブログ版

はてなダイアリーで書いていたブログの移行です。

物語を作る、ということ。

マメな挨拶での人脈形成は営業活動。メディア露出も営業活動。そんで、そこでの成果物の質が営業力を左右する。成果物を作れないうちはいくら営業活動に励んでも、あまり成果には結びつかない。

どんな仕事でもその現場以外の誰かが自分の仕事を見ているのなら引き受ける価値がある。過去との繋がりが薄い仕事なら、その間を埋める仕事、もしくは広告(ブログなどの情報発信)をすればいい。仕事の発注主がその情報に触れる時までに、物語ができていれば大丈夫。人生とは虫食いみたいな物語を埋めていく作業でもあり、仕事もそれと同じだから。

物語の無い営業活動はなかなか実を結ばない。過去の自分が生み出してくれる価値を今の自分に紐付け、そこに物語を作り出し、付加価値をつけるべく活動をする。最初のうちは物語は随時変更されてしまうけど、そのうち基本となる物語にいろんな物語がくっついてくるようになる。こうなれば強い。

物語というのは、つまりバックボーンと言われるその人の基礎力。長い時間かけて積み重ね、磨いた「何か」というのが成果物を作る上での強みになる。ちなみにこれ、人を場所や製品、サービスに置き換えても一緒。物語のあるものは強い。特に苦労の多さは強さに比例する。

仕事で得られる対価というものは、頭を使い、汗をかいた代償。何度も物語を描き直すのは無駄に思えるかもしれないけど、そもそも書き直さないで済む技術を身に着けるためには何度も書き直しながら「なぜ書き直さなければならなかったのか?」を汗をかき、考える必要がある。そして今まで積み重ねた物語が足りていれば、それ自身が答えを教えてくれるようになる。

ブランドというものは、そうやって作られてきた看板のこと。だから一朝一夕にはできない。やり続けたそれこそが、ブランドと呼ばれる看板にしかならない。それでいいんだよ、と言いたいブランドの本質を持ってるものはいっぱいある。人も、場所も、製品も、そしてサービスも。

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