人が辞めていく会社。
※この話はもしかしたらフィクションです。
こういう時代だからこそ、会社が試される難しい状況になった時
「頑張りましょう」
と所属している人々に支えてもらえるか、
「では、ごきげんよう」
とサヨウナラされるか、それまでの積み重ねが試されると思うのです。
とある会社で、歯が抜けるように短期間に人が辞めていく状況を見ていて、その組織の中で渦巻き続けていた不満と照らし合わせると「当然だよなぁ」と思ってしまうのです。特に問題の発生源が決裁権を持つ上司だったため、閉塞感とやる気の減少状況は酷いものでした。
どんなに人が辞めても補充されれば組織は一応回りますが、人とともに失った「経験」がボディブローのようにじわじわと組織を蝕んでいきます。きちんと継承の手続きを踏んでいれば自然と回復しますが、そうで無ければ衰退します。会社の看板なんてしょせんハリボテ、中で支える人材があって初めて成り立つ「虚構の器」だとおもうのです。
でも、人がいなくなるということは、残った人にはチャンスな状況とも言えます。もちろん、そこで踏ん張った成果は会社ではなくその人の「経験」となるんですけど。
そしてたいてい歴史は繰り返し、「経験」は流出します。