ブログを書く意義(IT技術者編)
今日は電子書籍の森の活動で最も重要な要素になるであろうブログについて、IT技術者技術者としての視点で記述していきます。※ここでは特定のブログサービスではなく、本来のweblog(ウェブログ)という行為についての言及となります。
我々IT技術者は、自分の目の前にある問題を解消するためによく使う手法として「web検索」を利用します。web上で膨大な知識を検索し、そこで当たりをつけて本などで学習をする。これは十分な知識を身につけた後も常に行う作業です。しかし当たりをつけた後、それをどう効率的に吸収していくのか。この形での独習は非効率ではないかと感じていました。
※もちろん、独習で奮闘する事に大きな意義があるのですがここでは割愛します。
その非効率を補うのがセミナーやOJT(オンザジョブトレーニング)です。これらに参加する、もしくは受けることで自分が見つけ出した答に+αの「アドバイス」を受け取ることができます。これにより、より効率的な学習が可能となります。おそらく学習の理想はここにあります。
しかしこれらのセミナーやOJT、掲示板を活用して得た知識は自分自身だけのものなので、費やされた時間と労力は一人の人間のためだけに消費されてしまいます。
また、IT技術系の掲示板やSNSのコミュニティでは、質問をして色々なアドバイスをもらうことが出来ます。その中には「そのついでにこんな事も勉強したらいいのではないか」というアドバイスが付く事があります。これも+αとしての「アドバイス」になります。
掲示板についてはログが残るので検索することで活用されるため、セミナーやOJTとは違い自分自身だけで消費されることはありません。しかし残念ながら「文脈」がありません。
質問や回答の前後にはそこに辿り着くまでの過程があり、結果として生まれるものがあります。それこそが学習を行う上で導きをすることが出来る「ノウハウ」であると考えています。
この解決方法の一つとしてブログがあります。
得た知識をブログに書きため、整理することで自分自身が得た知識をより効率的に伝えることが出来ます。得た知識を束ねることで、習得に費やされたエネルギーを他の人の学習に使ってもらうことが出来ます。学習の素晴らしいリサイクルです。
しかもブログはコメントで指摘をうける事が出来ますし、電子データなので修正が容易です。
そしてブログを書くことによって自分自身も「知識の整理」という大きなメリットが得られます。日々書きためたブログのエントリを体系立てることで、自分自身の知識がどのように体系立てられているかが確認しやすくなります。その結果、知識の不足や次に学習する内容を定めることができると考えています。
もしIT技術系の仕事をされている方なら、すぐにでも自分の業務や知識についてブログを書くことをお勧めします。最初はとりとめなく書き始めていても、エントリを重ねるうちにどんなことを学べばよいか見えてきて、結果的に充実した内容のブログになっていきますよ。
今日はそんな感じで。