知識を編集すると言う事。
一昨日のエントリで書いたwebサービスを使って今やろうとしている事について、ちょっと書いてみようと思います。
私はIT業界に入った後、色々あってほぼ独習という形で業務知識を身につけていきました。その独習で最も利用したのはもちろん技術書、紙の書籍です。一時期は職場が神田の古書街に近かったので、新書、古書を問わず書籍を買い漁っていた時期がありました。まさしく「インプット」の期間です。
しかし、そんな書籍から得た知識はすぐには使えません。使えるようになるため、日常の業務で使う事で「アウトプット」をしていきます。これにより、はじめて血となり肉となっていきます。何度もそれを繰り返すうちに反復練習となり、使えるようになるのは運動と一緒です。
しかし、身につけた知識はあくまでも自分だけのものです。それが勿体ないと常々考えています。これを効率的に、かつ多くの人に伝えていく事は出来ないのだろうかと。そんなわけで、一時期は(自分自身も利用したいという考えがあって)社内で学習会などを主催していた時期がありました。
が、これは結果的に失敗に終わったと考えて居ます。集まった社員の技術がバラバラだった事と、そもそもの技術レベルの違い、また不足している知識が確認できていないため教える方も教わる方もうまくいかない等様々な問題がありました。これは社内に技術の物差しがない事が原因だったと思います。
また、勉強会では利用する技術書も問題になりました。基本は持ち込みという形を取ったのですが、それぞれが異なる技術書を持ち込むため内容が少しずつ違います。すると教える方も自分の知識との際を吸収しながら教えてくれるのですが、どうしても効率が悪くなってしまうのです。
そしてもう一つ、技術書の鮮度も問題になりました。IT業界では書籍として伝える技術の他に、口伝のように教わる「生」の情報があります。この生の情報を伝えようとしても、教材となっている技術書が古いと内容に齟齬が産まれてしまい、教えられる方は混乱をしてしまいます。
なら、それを自分たちで作ってしまってはどうか?
その作成された書籍をアップデートする事で、生の情報も伝えやすくなるのではないか?
また、インプットした情報をまとめられた文章として編集し、アウトプットすることでより効率的な学習が出来るのではないか?
なんてことを、電子書籍の森の仕組みを使って学習出来ないかと考えています。なんとなく。
なお、このエントリは生っぽい感じで出したので随時手を入れていきます(こらこら)。
ちなみにこれはブログや技術掲示板、コミュニティなどで既に行っている事では>と過去に指摘をうけた事があります。これについてはまた別のエントリで取り上げてみたいと思います。
今日はそんな感じで。