サラリーマンをバカにする人たちへ
サラリーマンをバカにする発言をする人は、自営の大変さについて説明が不足している気がします。こういう事を言っている人は転職に困らないサラリーマンか、成功した自営業の人たちばかりではないでしょうか。自営業の大変さという「裏」も併せて伝えないと、偏った偏見にしか見えないのです。これは自営の親に持つ身として、声を大にして言っておきたいところです。
ごく一部を除いては、いつ仕事が無くなるかもしれない恐怖と闘いながら自営業者は働いています。保証はサラリーマンと比べたらあってないようなもの。身体を壊したら一巻の終りですし、保険に入ろうにも非常に高価。そして世間の気まぐれな風向きが自分の商売にどんな影響を及ぼすのかアンテナを張ってないと、仕事が吹き飛んでしまう事だってあるのです。
それに比べ、サラリーマンは目の前の仕事に集中するだけでよい場合が多いです。役職付きになれば会社全体を見渡しての経営判断が求められますが、それだってよほどのヘマをしない限り首が飛ぶ事はないでしょう。つまり明日の我が身を心配する必要は殆どありません。まぁ、外資だとそんな事もないようですが。
つまり食い扶持を確保するのならサラリーマンのほうが良い、と言いたいのです。
また、同じ理由で仕事を身に付けたいのなら、サラリーマンから出発したほうが良い場合が多いのではないかと思うのです。自分の目の前の仕事に集中できるのですから、技術を磨くには良い環境と言えるからです。その先の進路として自営業という選択肢も出て来るでしょうし、転職に困らないサラリーマンを目指すという道もあるでしょう。この就職難のご時世、狙った仕事の会社に上手く潜り込めるとは限りませんが、それはまた別の話とします。
というわけで、サラリーマンはサラリーマンである事を卑下することなく誇るべきだと思うのです。
しかしサラリーマンである事を活用できず擦り切れている人たちは、こういう人たちの言葉を頼りにそこから抜け出すためのアクションを起こしても良いと思います。その一つの選択肢として自営業も出て来るでしょう。
しかし安易に自営業を選ぶ事だけはしてほしくないと思います。得に自営業の生活リズムを知らない、つまりサラリーマンを親に持つ人は。経験上、サラリーマンを親に持つ人は自営業をすると苦しむ場合が多いのですがこの説明もまた別の機会にします。
以下、蛇足。
サラリーマン金太郎はサラリーマンを勇気づける良いコンテンツですが、これは東京都の条例で間違い無く摘発するか検討されるコンテンツでしょう※性描写が出て来ると過激ですから。可決された法案を都がどう運営するのかは注目していきたいです。表に出て来る報道の「裏」があまり見えないので法案についてはコメントは差し控えたいのですが、なぜ対象をアニメと漫画に絞ったのかだけは不可解でした。
今日はそんな感じで。