天下りが敵視されるのは、遊んでる連中が多いからだ
最近、霞ヶ関で働く方達の見方が変わってきたのでエントリ。
良く、天下りを擁護する言葉でこんな言葉があります。
「経験豊富な優秀な人材を雇用するのはおかしな話ではない」
その通り。
で、このエントリの主旨はその人達が何をしているのかという点です。
天下り先で遊んでいる人は、少なからずいます。
ろくに出社しない。
特に業務を任されているわけでもない。
それでいて給料は高い。
その人達に求められているのは、役所とのパイプ役というだけです。
これが経験豊かで優秀な人材のすることでしょうか?
その方達は、パイプを生かした上でより会社の利益に貢献すべきでは無いでしょうか。上記のような謳い文句を錦の御旗にする限り。
「若い頃と同じようには働けない」
ならば全ての仕事を辞めれば良いんです。民間人より厚遇された年金がもらえるので老後は保障されます。
「パイプ役として立派に機能している」
天下りを受け容れるコストを出さない会社が不公平です。
大きな視点で見ればこれは袖の下、つまりワイロと言えるものではないでしょうか。
「役所勤めの時代は激務に見合った賃金がもらえない」
もらえるようにしましょう。
私はそれだけ役人は働いていると思いますよ?
ただ、雇用主である国民を納得させる何かは必要ですが。
天下りの問題で一番根が深いのは最後の言い訳のような気がします。
ぺーペー時代にプライベートを犠牲にして働いた結果として得られるのが天下り先と豊かな老後なんて、寂しすぎないですか?
それなら、現役時代に激務を正しく理解してもらって正しい対価を得る。
これが正論ではないでしょうか。
この正論を無視して並べる言葉は「言い訳」でしかありません。
一億総クレーマー(これは扇動するマスコミに大きな問題がありますが)時代、公僕の方達は大変だと思います。しかしその大変さを理解してもらう事はとても重要な事だと思いますよ?
と、昨日参加したプロボノの出版記念セミナーの講演で嵯峨生馬さんがちらりと役所について触れた言葉が気になってエントリを起こしてみました。このセミナー、良い意味で考えさせられる事が多いものだったのですが後の約束が入っていたためそそくさと会場を後にしたのが心残りです。また機会があれば行ってみたいなぁ。