pc4beginnerの日記 はてなブログ版

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上原美優の自殺と、幸せという貯金

技術系のエントリを準備していたのですが、間に合わないのでtwitterからひとつまみ。

今日は上原美優の自殺について。


彼女の危うい経歴を見ると、この結末を見てもあまり驚きはない。こうして病んでる人は多いし、同様の結末を迎えた知人がいる。たぶんこれを読む人の近くにも必ずいる。


上原美優(Wikipedia)


不幸への耐性とは、幸せという貯金を切り崩すようなものだと思う。その貯金が足りない人は簡単に心が「ポキッ」っと折れる。折れる度合いは様々だけど、折れる人が今どれほど多いことか。



そして大きな声で言いたいのは、人の心を簡単に折る人が多くて困るという事実。それも不用意に、かつ無自覚に。人を傷つけるのは、鼻クソをほじるより簡単だって理解したほうが良いと心の底から言いたい。


そしてたちが悪いのは「自分はこんな事で折れたりしない」なんて言いながら他人の心をポキッと折る人ほど、実は他人に心を折られる事に弱い人が多いという事。折られる痛みを知らないから他人の心を折り、折られる経験が少ないから自分自身の耐性が無い。


つまり、本当に折られる痛みを知っている人は、簡単には他人の心を折らない。もし間違って折ってしまってもきちんとフォローを入れることができるし、クリティカルな折り方はしない。これは折られる事、そして折る事で学んでいるから。


だがしかしこれには一つ問題がある。折られるという事については、耐性が無ければ学ぶ前に心が折れて終わってしまう。その耐性は、自分自身の幸せという貯金になる。今回の上原さんの場合、伝ええられる話を聞いている限りこの貯金が足りなかった可能性が有る。


私自身は、幸いな事に今までの人生で貯金を十分にもらって生きてきた。しかもそれが利息を産みだしているので、よほどの事がなければ困る事はない。だから、こういう無自覚な人に折られても耐えることができるし、かつそこから学習することができる。もちろん手元の幸せは減っていない。なんと幸せなことだろうと思う。


この幸せとは赤字が許されないものだから、とにかく親と今まで自分に関わってくれて幸せを分けてくれた人達に感謝をしている。その利息は、自分の周りにいる人達に使えるようにしよう、と常に考えるようにしている。


そう、人生で貯めて使うものは、お金だけではない。


今日はこんな感じで。