仕事をした分、給料がもらえると言うこと。
※既に十数年の月日が経ち、オリジナルの言葉は全然思い出せないと先に注釈しておきます。
ふと思い出す機会があったので備忘エントリです。
「仕事をする人にはきちんと支払わないとね」
理容師をしていた頃、某住宅メーカーの社長さんに言われた言葉です。
仕事柄、接客中にはお客様といろんな話をするのですが、その日は会社では営業職の方々に実績ベースの給与制度に踏み切ったと言う話を聞いていました。とはいえ、今までの給与形態が変わるのは大変だなぁと思います。そんな疑問をぶつけたところ
「でも、彼らの仕事はお客を捜して、お金をいただけるようにすることだから」
「そうは言っても、今までの給与ベースにちょっと幅を持たせるだけだけどね」
「本当はもっと売上に直結させたいんだけど」
当時の自分はまだそこまで売上げに対する責任というものが理解出来ていなかったので、そんなものかなぁと聞いていたのですが、この言葉だけはとてもよく分かりました。
「入ってくるお金は決まっているんだから、減らすところから減らさないと払うところに払えないんだよ」
つまりきちんと仕事をした人にお金を支払うためには、仕事をしていない人に支払うお金を減らすしかないのだ、と。
会社組織では金にならない仕事があることは以前のエントリ「アタマのいい人を働かせる解決策と、それが抱える問題点)」等で書きましたが、それでもこの大原則は外してはならないのです。
そんな会話を経て、冒頭の言葉に繋がっていくわけです。
特に営業は仕事を取ってくるのが仕事なのですから、この大原則に従えば売上げに直結する作業を最優先させる必要があります。結果として報酬や地位、その社員が求める何かが対価として会社より支払われる。それがあるべき姿なのです。
そうそう、こんな事も言っていたような気がします。
「言い訳なんていくらでも思い付くんだよ。欲しいものをもらうなら、きちんと結果を出さないと」
本当はもっと密度の濃い、含蓄を含んだ言葉をいただいた気がするのですが若輩者だった当時では吸収しきれていませんでした。それを今実践しながら、当時吸収できなかった言葉を自分の言葉で補っている毎日のような気がします。
今日は自戒の意味を込めてのエントリでした。