pc4beginnerの日記 はてなブログ版

はてなダイアリーで書いていたブログの移行です。

書店というシステム

私はamazonを良く利用しますが、書籍はあまり買いません。

ちなみに、最近購入した本は小飼弾さんのブログ「404 Blog Not Found」を参考にした本が8割程度、残り2割が書店で見つけたものだ。つまり、順当に行けばamazonで購入した本がほとんどになるはずです。

なぜamazonで本を買わないのか。その理由は、地元と職場近くの本屋からより多くの本を購入したいからです。

書店に行くと、いくつもの発見があります。まず、書店を一周するだけで自分の興味の無いジャンルの流行を目にすることができます。しかも店員の目が肥えた書店なら、その効果はなおさら高い。厳選されたはてブを見ているようなものでしょう。

また、書籍を実際に手にとって見ることができるのもポイントです。最近ではwebでも一部を立ち読みする機能がついているが、すべてのページを斜め読みできるのは書籍の内容を吟味して買う上で大きなメリットではないかと思うのです。

しかしこの書店と言うシステム、崩壊の危機に晒されていると言われています。

その理由のひとつとして取り上げられるのが、雑誌の販売減少。以下のURLが参考になりました。

書店の減り具合をグラフ化してみる(Garbagenews.com)

私の場合、雑誌は確かに買わなくなりました。コンピュータやビジネススキル等、一部については特集次第で買いますが定期購読はゼロ。その理由に挙げられのが前述の「404 Blog Not Found」やamazon、およびblogの存在です。

私の場合、雑誌を買う大きな理由に連載コラムを読むというものが挙げられます。しかしこのコラムは人気のあるものは書籍化されることが多く、また、著者がblogを開設している場合にはわざわざ雑誌を読まなくても事足りてしまう場合があります。稀に書籍化されたコラムをみて雑誌を手に取ることがありますが、なかなか購入には至りません。それはコラム以外のものに見るべきものが無いことが多いからです。

話を元に戻すと、書店というシステムを維持するためには、書店が売り上げを伸ばし、利益を確保する必要があります。しかしこれについても、有名書店の利益率を見る限りよい状況とは思えません。

書店の経常利益率をグラフ化してみる(Garbagenews.com)

その影響からか、書店も年々減っているようです。私は本屋に一日中入り浸るという奇特な趣味を持っていますが、身近な書店がなくなるとこれができなくなるので死活問題です。

本屋の出店、閉店状況 (2003年-2007年(日本著者販促センター)

さらに私の場合、書店の主力商品である雑誌を買わなくなっているので、このシステムを守りたいと思うと必然的に書店で本を買うという選択肢を選ばざるをえません。

これについては書籍を知る機会を与えてくれるwebに利益を還元していないため、道義的には良くない行為だと思います。しかし近所や職場近くの書店は、私にとって「興味の無い分野の知識を満たしてくれる」貴重な環境ですし、そこで見た書籍は購入に至らなくても、書籍を購入する上での指標となります。

というわけで、書店と言うシステムを守る微力になればと思い、今日も(ちょっと不便な)書店での購入をしています。

そう、不便でなければ書店での購入は問題ないのですが、これはまた別の機会に。