象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことばの内容が、素晴らしい。
すごい、としか言えないです。。
(リンク)
象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(ビデオ)(平成28年8月8日)
天皇陛下やこの発表に携わった宮内庁の方々の、この会見を実現するまでにどれだけの苦労してきるかと考えるだけで頭が下がる思いでしたが、実際に発表された内容がすごすぎて説明する言葉が思いつきません。
変えることは大変で迷惑をかけることだけど、変えなければより多くの人に迷惑をかける。だから、命令でもなく、お願いでもなく、問いかける。ちょっと前に「天皇の料理人」というドラマで昭和天皇の配慮の深さがドラマの端々に出ていましたが、それを髣髴とさせる内容です。
一番すごいと思ったのがこのくだりです。
天皇が健康を損ない,深刻な状態に立ち至った場合,これまでにも見られたように,社会が停滞し,国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。
この言葉を受け止め、律する必要のある人が政(まつりごと)に携わる人たちにどれだけいるでしょうか。また、超高齢化社会で日本が直面する様々な問題を取り上げるキーワードと、その解の一つが提示されています。
心遣いを突き詰めるとこんな考え方ができる。日本が海外の方によく素晴らしいといわれる「おもてなし」の源泉のようなこのお言葉は今後いろんな人が解釈をしてくれると思いますが、願わくば少しでも政(まつりごと)に携わる人たちがより良い形で実現できるよう検討してくれることを望みつつ。
今日はこんな感じで。
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