Facebookというwebシステムの本質?
帰省したときに、Facebook使ってる友人とその奥様と話したときの事。
友人はFacebookを使う事で学生時代に疎遠だった友人とコンタクトが取れ、今週集まりに行くと言っていました。
「Facebookが無ければこんな事もなかった。面白いよねぇ」
とも。
そしてFacebookを使っていない奥様の言葉。
「結局、Facebookってなんなの?」
この言葉の差こそ、Facebookの本質を表していると思いました。
Facebookはその仕組みやテクノロジーこそ今をときめくWebサービス分野ですが、その本質はコミュニケーションを手助けするものでしかありません。
そして、Facebookが手助けするコミュニケーションは、今現在それを利用して居ない人で、かつ現在コミュニケーションが充実している方には有用性が理解できない類のものであると考えています。なぜなら、今コミュニケーションに手助けが要らない状態なのですから。
Facebookを使える端末をどれだけ利用しているか、という差が影響するのも興味深い話です。
友人は私のパソコンの師匠でもあり、かつコンピュータ関連の業種に勤めていた事もあり普通の人よりコンピュータに詳しい人間です。また、パソコンをヘビーに使いこなしているため、Facebookに関われる時間はかなり多い状態でもあります。
かたや奥様はブログなどを開設していてパソコンは人並みに使えますが、日常の中でそれほど使っているわけでは無さそうですし、家庭内の仕事が忙しいと思いますのでそれほどパソコンを使っていないでしょう。もちろん携帯電話も。
さらに興味深かったのが地理的な要因です。
私のように首都圏に住んでいると、移動は公共交通機関を利用する事が殆どで、移動する事に対して身体や頭を使っていない時間が多くあります。その間にFacebookのようなツールを利用して、遠くにいる知人や友人にコミュニケーションを取る事が出来ます。これは本当に便利です。
しかし地方で移動の主な手段が車となればそうは行きません。まず運転中なら、当たり前ですがFacebookを使う事が出来ません。また、使う時間が無ければわざわざ「Facebookを使って知人とコンタクトを取ろう」という事を思い付かないでしょう。
なにより多くの方々が車という快適な移動手段を持っているので、直接会ってコミュニケーションする事を選ぶのも見逃せない要素です。Facebookは確かに便利なコミュニケーションツールですが、実際会って話すほうがより濃密なコミュニケーションを取る事ができます。今回のエントリの元になった話も、実際に会っていたから聞けた話でもあります。
これは日本ではFacebookが大都市圏だけで流行っているという統計情報が裏打ちできて面白い会話でした。そしてこの話がFacebook経由ではなく、直接会話をしたから聞けた話というのを実感できたのも収穫でした。人はコミュニケーションするのに顔と顔を突き合わせたほうがより濃密に行う事が出来るのだ、と感じられたのですから。
今日はこんな感じで。