pc4beginnerの日記 はてなブログ版

はてなダイアリーで書いていたブログの移行です。

コミュニケーションを取る勇気と、無視する人。

最近、ニュースを見ていて人間不信になりかけていた自分に「人間って捨てたもんじゃないぜ」と思わせた記事。

「感情論で捕鯨に圧力」と日本人女性監督 米アカデミー賞反証映画、モントリオール映画祭に正式出品

八木さんは「海外の活動家たちは感情論で、日本の捕鯨に圧力をかけている。環境のバランスを考えたら特定の動物だけを守るのはおかしい。相手の食文化や宗教を尊重しなくては、諍(いさか)いは決して終わらない」と話している。

人間は感情があるからこそ人間なんだけど、その感情のみで突っ走る活動を見ていると酷く気持ち悪いのです。

行き過ぎた批判や抗議活動に対して、こうしてカウンター行為を行うのはとても勇気がいると思う。最近行き過ぎた行動がとても鼻に付くので、人間って捨てたもんじゃないなって少し勇気もらったニュースでした。

これも。
「シー・シェパード、ひどい」 モントリオール映画祭、日本人女性監督の反捕鯨「反証」作品に熱い反響

夫がカナダ人という日本人女性は「どうしてもこの映画を主人に見せたかった。捕鯨問題になると、家族では意見が分かれるのだが、彼も鑑賞後、日本の捕鯨がどういうものかを理解できた」

正しい情報を正しく伝えた上で、対話をする。それが人の営みだと思うのです。

で、情報を自分の都合の良いように解釈した上で「それが正しい」と譲らない人、けっこういますよね。最近では何処かのロゴの話とか。
これなんかは個人攻撃する前に周りの事を考えれば「それが今の日本」を象徴しているのであってまず自分が反省すべき事なんて腐るほどあるじゃねぇか、と思うのです。みんな自分のこと、棚に上げすぎです。

あと、最後にこれを。
クジラ映画製作の日本人女性監督を“攻撃” 脅迫のメッセージも 「どんな妨害にも負けない」と意気込む監督

佐々木監督の提案は「強制収容所からユダヤ人を救出しようとした人々と、ナチスの人々に理性的な対話をしろと提案しているようなものだ」

「殺す」という行為だけをクローズアップして比較にならない対象を持ち出す時点で話になりません。私自身は耳を傾ける気のない、人として許されている行為である「対話」を捨てている生き物に何の敬意も払えません。たとえしれが許されない行為だったとしても。耳を傾けてくれるようになるまで、待つしかないのですけど。

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