pc4beginnerの日記 はてなブログ版

はてなダイアリーで書いていたブログの移行です。

コツコツやるのが悪という人たちへ。

イラッとしたけど、視野を狭めれば的は得ている。

ゆとり教育の反省とは

要領は悪いけどコツコツがんばる子が評価されるのが、今の日本の学校現場である。こういう子どもに合せていては、授業が進まなくなってくる。実社会に出た時、要領が悪いけどコツコツやる子には、このご時世職がない。少ない時間でどれだけ結果を出せるかということが、この厳しい社会情勢の中で一人ひとりの人材に求められているのに、送り出す側がコツコツがんばることが大事なんだと教えているのは非常におかしなことだろう(そう言いきると、批判も多いだろうが)。

コツコツ型の人間が社会を支えていることに気がつかないのがこの記事書いたakajawaという方の視野の狭さ。コツコツ型の人間がだめなんじゃなくて、そいつらの処世術を教えないのが駄目なんだってば。しかも社会で活躍してるのは頭が良くて「コツコツ」と努力を積み重ね、さらに運の良かった奴らですよ、と。コツコツがんばることが大事だって、それが苦手な人間からアドバイスしますよ、と。

ちなみに今、社会を動かしているのはITの力というのは反論の余地のないところだと思いますが、IT業界を支えているのが要領が悪いけどコツコツやる人たちというのは知られていないかも。

天才が突き進み、秀才が地ならしをした後、そんなコツコツ型の人間がそれを維持していく。それがコンピュータシステムの世界。なぜなら完璧に動くコンピュータシステムなんてこの世に存在しないから。保守という世界でコツコツと地道に仕事を積み重ねている人間がコンピュータシステムの維持を実現させている。

なので、このゾーンの人間が減ると簡単に崩壊してしまうことになる。しかし何故か業界内では軽んじられる。全体像を見渡せない馬鹿が多すぎる。まぁ、これはコンピュータシステムの世界に限らず言える事だとは思いますが。

とはいえIT業界の産業構造が「派遣」とか「ゼネコン型下請け構造」なんかを持ち込んだところでアウトではあるんですが。知の継承が重要なのに、こいつらのせいでそれが軽んじられててしまう。

だからお先真っ暗。頭のいい人は業界の寿命を見ながら逃げ切るか、外に飛び出すタイミングを伺ってる。その点ではコツコツ型が損をしていることは否定しない。

IT業界は確実に脱皮の次期を迎えている。でも、頭で理解していても体が拒否する人が多い。その人たちが動けない原因はリスクを負えない、と言う言葉ですべて片付けられちゃうけど。特にヘンな成功体験があると手に負えない。今失敗していても、過去の成功体験が足かせになる。

で、お前はどうする?って要領の悪いコツコツ型の後輩に聞くと「どうしたらいいですか?」と聞かれる。それを考えるのが俺たちの仕事なんだよ、と。人生のプランもデザインもできないやつが、システムの仕事できるわけない。0と1の世界はどんな仕事だろうと、プランとデザインが全てなんだから。

つい最近サラリーマンについて書いたエントリで、もらったコメントに対しての意見に反するように見えるかもしれないけど、自分の中では相反しない。「コツコツやる」という言葉をはき違えて、今の生ぬるい環境に身を置こうとする連中はコツコツ型ではないと書いておけば通じるかな。

サラリーマンをバカにする人たちへ

とりとめなくなってきたのでこの辺で。