pc4beginnerの日記 はてなブログ版

はてなダイアリーで書いていたブログの移行です。

「人間力」という便利な言葉

転職回数が「少なすぎて」苦労している知人の話。
http://blog.tinect.jp/?p=32719

>要するに、待遇が合わないんだよ。こちらが求める給料と、向こうが提示する給料が、200万円以上ちがう

これだけの開きがある時点で高収入職の人っぽいので、自分のような平均年収を見てため息をつく人間の言葉は見当違いかもしれませんが。

お仕事でどんな人間を受け入れてどのように配置するかを考えることがありますが、この人の場合は年収に差が出ることにはそうなるでしょう、としか言いようがないです。

そもそも仕事はほとんどが誰かとの連携によって成り立つため、この連携にかかるコスト(時間と金)は無視できません。長く一つの組織にいた人は、その組織の中ではこのコストが非常に低い状態です。それを収入に反映できます。

しかしそれは他の組織でそうなれるか?という質問には役に立ちません。転職経験があればそのギャップをどう埋めたかが確認できてコストを見込めますが、そうでなければ判断材料がないため最悪の状況で考えます。そのため収入にはほとんど反映できません。

もちろん年齢の壁が最も大きい要素なんですが(継続性もコストの一つ)、即戦力と見込めるならある程度相殺されますし、あと、組織が若ければ経験を買われる事もあります。ですがその際には最も求められるスキルは「連携」です。この場合は豊かな経験をどうやって周りに伝達させるか?ということが重要な仕事になるので
連携のスキルが高い人を雇いたくなるはずです。

会話でそれが感じられるような人なら経歴書にそれは必要ありませんが。。。

結局、「人間力」という便利な言葉で説明するしかないんですよね。仕事をつかむ力って。連携する力って、結局人間力という言葉に置き換えられますから。

今日はそんな感じで。