pc4beginnerの日記 はてなブログ版

はてなダイアリーで書いていたブログの移行です。

結果が出る理由は必ずある。

英国のEU離脱で、離脱理由で最も腑に落ちた説明はこれです。

【衝撃的】イギリスEU離脱の本当の理由がこれらしい…マジかよ…

EUの人がイギリスに移り住んだ場合、税金一円も払ってなくても医療費も学校も無料。通訳まで付けてもらえる。病院は年間予算が決まっているから沢山治療しても予算が増えるわけではない。学校も同じ。人が増えれば増えるほど苦しくなる仕組み。


今回の場合、それなりに納税できる人たちはそもそも影響を受けない病院や学校に行ってるのであまり関係なく、生活に余裕がない人たちは直撃している問題です。というか、ごく普通の庶民と呼ばれる人たちに影響が出ている。だからこれだけ意見が分断されている気がします。日本在住の英国人に聞いても、これは関係ないですよね?

本来支出を伴う何かは収入とセットで提案されるべきもので、それは痛みと喜びという言葉で置き換えられます。そしてそれを受け取る人が異なる場合、もちろん意見は分断されるわけです。

そして政治は不均等を再分配する力を持っていますが、喜び側の言葉に引きずられる傾向にあり、かつ、全体(マクロ)の収支で黒字になる場合痛み側の言葉は無視されます。しかしこうやって国民投票のような仕組みを通せば、隠れていた言葉が吹き出すわけです。しかも痛みを受け取ってる人は切実な問題なので行動力があります。投票してない人たちの比率を見たらたぶん逆転します。

世論が分断された時点で手を打つのがる理想なんですが、日本国内でも育児を取り巻く状況が改善されないのですから、人間なんてこんなもんだと割り切ってニュースを受け取らないと「じゃあどうすればいいのか?」という議論は成り立たないと思います。全体の問題は分かるけど、人間にとって最も重要と判断されるのは目の前(ミクロ)の話なんです。だから今親や祖父・祖母が年金受け取ってるのに払わない人がいますよね、と。(これわからない人は、今の年金が積立方式ではなく賦課方式伊達ことを知らない人かと思いますが。)

昨日マンションの大規模修繕委員会で、マンションの共有設備を改善する活発な議論を伺った後、「では既にショートしてる修繕の財源はどうしましょう?」と言ったら議論はぴたりと止まりました。もちろん財源は住民が支払う積立金(と共益費の余剰金等)です。自分が受け取るサービスすらためらうのに、人に使われるのならそりゃこうなりますよねと。

相変わらずまとまらないのでこの辺で。

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そんなめんどくさいカネの話はわかんねーよ?という人はこれお勧め。重箱の隅をつつく人はいますが、そういう人は万人向けの言葉を紡いだ経験がない人だと思います。