pc4beginnerの日記 はてなブログ版

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普通になったHONDAという会社。

シビックも偉くなったなぁ。

Honda|クルマ|CIVIC TYPE R

タイプR3兄弟の末っ子として誕生した初代は、同カテゴリの中では確かに速かったけど、ノンターボなので絶対速度ではたいしたことない車です。どちらかといいうと小排気量と小型軽量を生かしたライトウェイトなファントゥドライブの車で、ちょっと貯金すれば買える車でした。しかも4人乗りのファミリーカーベースなので使い勝手もいい。中古市場は異常な価格推移してますけど。

もともとシビックという車は、コンパクトな車体に大きな収容力を持つファミリーカーでした。でもキビキビ走るので、スポーツ専用車を作る体力のなかった時代にHONDAがちょいちょいと手を加え、馬力があって走りのいいホットバージョンを作り続けた車種でもあります。なので、存在がちょっといびつなんですよね。スポーツカーでも、ファミリーカーでもない。それがシビックのホットバージョン。

RS > CX > Si > SiR

と引き継がれたホットバージョンの変遷は、飛び道具のタイプRを持って完成しています。

ところがタイプRの上位車種だったNSXインテグラがベース車種ごと廃止され、シビックがタイプRの看板を背負って速度を競う車種となってしまいます。ベース車両となるシビックも大型化し排気量がアップされ、車格も大きくなっていきました。それでも時代に抗えず、いったんは途絶えてしまいました。そして、数年のブランクを経て復活した最新型では、ターボ化することで「FF世界最速」を名乗れる戦闘機へと変貌しました。

キ(ピー)イのような走りに特化した車は作りにくくなったので、昔の3兄弟ようなバリエーションもありません。速い、でかい、どん!の、この長男のみです。

ライトウェイトでファントゥドライブな、使い勝手のいい「シビック」のホットバージョンは絶滅しているままなのです。

ライトウェイトでファントゥドライブという点については、HONDAは「S660」という他のメーカーにはない車を作っています。
使い勝手のいい車では「Fit」というお化けのよう使い勝手のいい車を作っています。RSというかつてのシビックのホットバージョンに冠されたグレードも用意されています。エンジンはほぼ素のままですけど。

で、こうやってきちんと分類されてそれぞれのターゲット層に「うん、いいね!」と言われるようなラインナップが用意されたHONDAというメーカーの車に心が動かないのはなぜなんでしょう。

いびつな中に「今の精一杯です!」が詰め込まれていたシビックのホットバージョンを受け継ぐ車はまだ復活してないんですよね。

あと、この売り方。

「New CIVIC TYPE R」は、限定750台での販売です。
そのため、ご商談に関しましては本WEBサイトにてお申し込みを受け付けいたします。
ご購入を希望される方は本WEBサイトにてお申し込みいただきますようお願いいたします。

生産台数は自主規制枠の撤廃が原因だろうけど、売り方は店舗をないがしろにしすぎなんじゃない?直営店でも泣いてましたよ、と。

HONDAもいろいろ偉くなったなぁ、賢くなったなぁと思うのです。

もちろん、強烈にdisってるんですよ。HONDAという会社の上のほうを。

今日はそんな感じで。