pc4beginnerの日記 はてなブログ版

はてなダイアリーで書いていたブログの移行です。

地方自治と大阪の今。

久々のエントリ。twitterから一つまみ。

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大学生がレポート書くと「地方は大型店舗の進出などで個性がなくなっている。祭りや農業など地元の特色を生かした町づくりで〜」とか書きやがりますが、「地方」は貴様らの慰安施設じゃなく人間の生活の場なんじゃ

なんてのが流れてきて、思わず反応。

地方の個性云々という話は、人を呼び込んだり外貨を稼ぐのに個性がなくなると呼び込む魅力が失せるよというだけなんんじゃないかと。大型店舗「だけ」の街ってホントつまんないよ。都会でもそうじゃんかという人は、都会にどれだけの大型店舗があるか考えなきゃ。それを選べるんだよ。

駅前に商業施設がドンとあって、その後ろにある商店街は更地すらある。そんで、街の主だった商業施設はそれしかない。商業施設の中には全国展開のチェーン店しかない。隣の大きな町に行けばもっといろんな店がある。さて、人がそこに残ったり、入ってくるか?って話でしょ。

大学生の活性化についての意見が未熟なのは情報も経験も不足してるからしゃあなしと笑い飛ばしつつ、個性が消えていくことに危機感もつのは当然でしょ。視点を少し広く持つだけで、没個性な地方がどれだけやばいかってすぐわかると思うんですよ、と。

まぁ、そんなの金を稼いでいる当事者やその収入で切り盛りする人たちはとっくに危機感もってやってるんだけど。だけど打開するのがとても難しい。「個性より利便性」と、商売もせず、家庭の財政以上の切り盛りをしていない人に言われてしまうから。日本で一番大きく、財政的にも将来性のある東京都ですら危機感持ってあれこれ施策を立ててるって知ったほうがいいよと。

ちなみに駅前に商業施設がドン!後ろの商店街には更地がちらほらって某県第2の規模を持つ都市の話。しかももう10年近く前の話。そんな都市は日本各地に広がってるじゃない。まだ商業施設が残ってくれてる都市は良いほうだけど、それ、いつまでいてくれるだろうね?と。撤退って言葉、これ言った人は知ってるんでしょうか、と?

歯が抜けるように大規模商業施設が去り、街の中心部が空洞化し、人口流出に歯止めがかからない。その打開策としてどこにでもありそうな大きな箱を作り、全国チェーンのお店を誘致するけど定着できずに空き店舗だらけになり状況は悪化する。そんな事例を知ってるからこそ、「個性」って重要だと思うのです。

その個性が人を呼び、経済活動を生み、自治体の収入となりよりよい街になれる順分が初めて整うのではないでしょうか、と。

ただし付け焼刃の個性なんてより悪化させるだけのネタでしかありません。だからこそ、そこにいる人が個性の看板を立て、時間をかけて育てるっていう気の長い背策が必要になる。しかし行政のトップが変わるたんびに看板を変えちゃうから多くが失敗するんだよね、と。今その分岐点にいるのが大阪ではないでしょうか、と。

府知事時代から含めて6年ぐらい。その間に掲げてきた「看板」を下げるなら、6年もかけて育てた看板を下ろすだけの代替案をきちんと考えないとまっさかさまに落ちてくデザイアってな話になるだけでしょう。その6年をどう生かして次の看板を掛けるのか。ただ否定するだけならホントにやばいっすよ。

ちなみに橋下さんは一貫して嫌いです、自分は。でも、結果出す人と好き嫌いは分けて考えます。少なくともあの人がいなければ大阪は動かなかったでしょうし、平松さんのホントにやりたかったこともこんなに大きなうねりにならなかったと思うんですよ、と。

でも、平松さんは自分が掲げてた看板を再度掲げるみたいだけど、それがどんな看板で、この6年がどう無駄にならないのかきちんと検証する必要があると思います。耳触りのいい言葉が並ぶけど、あれ、実現するためには住人のかなりの努力と奉仕が必要っすよ。

正直、難しいと思いますがお手並み拝見ってことで。

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