【はじめてのLinux】01-02.UNIXとは違うもの?
当エントリは電子書籍化予定の「はじめてのLinux」の一部になります。
当章は裏付けがとりきれていないため、随時更新します。
最終更新 2011/08/05
ドラ○もんの指摘をうけつつ大幅修正を実施中。完了までは内容についての正誤の責任を負えません。
実は昔、UNIXの技術者に「UNIXの勉強にLinuxって役に立たないですかね?」と聞いたところ「そもそも違うものだから、ダメだよ」と言われたことがあるのですが、調べれば調べるほどその言葉を疑う状況でした。そこでここではそんな誤解を受ける理由を考えつつ話を進めていきます。
そもそもLinuxは、Linuxの歴史で触れたようにUNIXクローンのOSとして産まれたものです。そのため基本的な操作はUNIXに準拠しています。他のエントリでも触れていますが、Linnuxのディストリビューションの一つであるCentOSでユーザーのパスワードを設定した際、表示されるメッセージに「UNIX」という単語が含まれているほどです(※これ、問題があるような気がしますが)。
また、一口にUNIXという括りをしていますが、現在の所UNIXと正式に名乗れるものはSUS(Single UNIX Specification)という標準規格を満たし、The Open Groupという業界団体から認証を受けたものを指す場合が多くなっています(※ここ確認中)。しかもそこで認証を受けたものはたった5つしかありません(2011/08現在)。
しかしこの認証されたUNIXに含まれるAIXやSolaris,HP-UX等の各種UNIXにもそれぞれに差異があるため、いずれか一つのUNIXを習熟しても別のUNIXを使う際には新たに勉強をしなおす必要があります。この点では私が言われた言葉「そもそも違うものだから、ダメだよ」が当てはまります。つまり、UNIXが変われば即戦力にはならないのです。
ちなみにこの認証されたUNIX、変わったところではMacに採用されているOS XもSUSの認定を受けたれっきとしたUNIXです。これらUNIX同士での差異と、Linuxとの差異を比べるとその差は決定的なものではないと言えると思うのです。
とはいえ、OSの根幹部分であるカーネルレベルでは模倣で産まれた歴史からも推測できるように、技術的な差異があることとUNIXとしての認定は受けていないことから「UNIX」としての括りには入れにくいことは最期に触れておきます。
【参考資料】
Linuxディストリビューション
FHS
UFS
(以上、Wikipediaより)