ビジネスは、疑うことから始まる
ちょっとこの言葉を久しぶりに人に言いたくなったのでエントリとしてあげておきます。
ビジネスチャンスというものは、世の中にゴロゴロ転がっています。
しかし、そのチャンスをものにするのはとても難しい作業です。
そのため、チャンスに飛びつくときには知識と人脈を総動員し、問題点を洗い出していきます。この場面では利点は全て無視します。
問題点が納得できるまで洗い出しされた時点で、はじめて利点と付き合わせて相殺できるものを消し込んでいきます。そこで残ったものについて、自分の能力で補えるものかを検討します。
これをクリアしたものがはじめて検討するビジネスチャンスとなります。このビジネスの利点を確認し、どれだけの利益が上げられるのかを考えます。
そう、ビジネスは問題点が潰せる自信がなければそもそもスタートが出来ないのです。
そのためには自分が納得できるまで情報を集める必要があります。その情報はそのビジネスだけではありません。最も難しいのがそこに関わる「人間」です。
しかし関わる人間達について、全てを把握することは難しいでしょう。そのため、この点については「信頼」というもので推測をします。
信頼とは、可視度と同意義と考えても良いでしょう。見えないものを信じる。そんな精神論はビジネスの世界では通用しません。見えるものが全てです。
失敗の最大の原因となる不確定要素は、自分の死角からやってきます。死角のない人間はいないので、ビジネスには100%の成功はありません。
それなのに見ることができる範囲に目隠しをされたら不確定要素が追加され、成功比率が下がってしまうことは算数が出来る人なら理解が出来ます。引き算ですから。
ビジネスの話が出たときに最初に「問題点」の話が殆ど無い場合、基本的には信じません。なぜならビジネスをはじめるに当たって最初に行う作業に必要な情報が「目隠し」されている状態だからです。
後々開示するつもりなのかもしれません。しかし問題点と利点、どちらを先に開示した方が信頼を勝ち取れるでしょう?
どんなに素晴らしいビジネスチャンスにも、必ず落とし穴があります。成功者はたまたまそれを除けられただけに過ぎません。成功確率は高めることは出来ますが、100%には出来ません。
ビジネスはギャンブルです。
信頼に足る人は、自分のビジネスに足を踏み入れようとする際に必ず問題点を指摘してくれます。指摘がされない場合、その人がリスクを隠しているか、もしくは把握していない場合になります。
前者なら、情報を開示してくえるかどうかで信頼度を測れます。後者なら足は踏み入れません。問題点の把握という最初の作業が出来ないからです。
うまい話には裏がある。
この言葉に含まれた含蓄は、つまりそういうことなのです。
なのでギャンブルが成功するか見極めるまで、金持ちは遊び金しかつぎ込まないのですよ。ギャンブルに生活をかけるなんて、何処かで破綻をすると思いませんか?
最期に。
失敗したことがないなんて人には絶対注意しましょう。
失敗の仕方を知らない可能性が有るのですから、失敗してしまう可能性は十分にあるのです。熱したお鍋が熱いと言うことを知らなかったら、触ってしまうかもしれないですよね?つまりはそういうことです。
おしまい。