役人だって人間だもの(みつを)。
知人と話しをしていて考えた事。
名古屋の会社に勤める彼は、浜岡原発停止による中部圏経済への影響についてかなり心配していました。というか、そう言う話を取引先(金融会社の人だっけかな?)から聞いたそうです。それに伴って、中部電力が電力を融通していた九州電力にも影響が出るだろうと。普段が温厚なので、こんな風に怒っているのにとても驚きました。というか、それほどの大事なのでしょう。
で、今日の本題はこれではなく。
この話をしている流れから、役人の無駄について私が触れたところ「役人の人数は足りていない」と言われた事です。彼は西の最高学府の出身者なので、そちらにも知人がいる様子。優秀な人材が日々深夜まで働いても仕事が終わらない状況を呻いていました。
・・・ん?どっかのIT業界と似ているような。
それはさておき。
結局手足がどんなに優秀だろうとも、指揮官がヘタレだと仕事は減りません。むしろ増える。とにかく増える。その増加は止まらない。
そんな苦しい中、国を動かすために激務を続けているのに、国民からは「役人」という十把一絡げにされて後ろ指を指され、(問題はあれ)天下りを断たれて先行きは不透明。なのにひたすらプライベートを犠牲にして働く。ソースは失念したのですが、離婚率が高いという情報はあながち嘘ではないでしょう。IT業界も同じですから。そんなエリート達が果たして正気を保っていけるでしょうか。
そんな彼らの中で生き残るのは、「国のために!」という純粋な人間より、ちょっと腹黒な私のような人間の比率が上がるのは想像に難くありません。もしくは擦り切れて消えていくか。
まぁ、多少は黒くないと業務遂行に支障が出るのは社会人の常ですが、坂を転がり落ちるように真っ黒になる可能性もあるので腹黒である事は肯定出来ません。
というわけで、今日言いたいのは、
「役人はけしからん」
と後ろ指を指す前に
「役人は何故けしからんと感じるのか?」
を、特にヒステリーな人たちに考えて欲しいという事。
そこに問題の本質があるのですから。
我々がヒステリーを起こせば起こすほど、「良い」役人はどんどん消えていきます。
政治を分からぬ政治屋が幅をきかせます。
そしてあなたたちの忌み嫌う「黒い役人」が増殖します。
良い事は何一つありません。
叩かれて伸びるのは、その先にある何かがあるときだけです。
監視する事は必要ですが、ヒステリーになったらいけません。
育つものも育たなくなります。
自分が相手の立場だったら、と考えましょう。
子どもが悪い事をしたときに言う言葉を、自分に当てはめましょう。
そんな事にふと気が付いて、ちょっと最前線で闘う役人の方達に謝りたくなったのでエントリしました。
きょうはそんな感じで。