pc4beginnerの日記 はてなブログ版

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飼われるメリットと自由の恐怖

累進課税を強化しても増える税額は微々たるもの。それよりも国際標準に合わせて富裕層を日本に呼び込み、消費をさせるほうが税収は増えるはずだよ。そもそも収入低い人は所得税とか今でも払って無いんだけどね。

個人的な話をすると、俺の所得税はマンション購入後の優遇控除でかなり還付されてます。自分と嫁さんの合算収入の金額を考えると(もちろん少ないっすよ)、少なくともここ数年の間に家を購入した人たちのほとんどの人は実質所得税がすげぇ安いはず。あと、扶養家族がいる人で収入が低い家庭だと控除が増えるからそれも少ないと思われる。

今、消費税アップ反対の波が自分のtwitterのタイムラインに溢れてるんだけど、誤解を恐れず言えばみんな自分の消費がどれだけ「贅沢」に使われているか考えたことがあるのかと言いたい。自家用車、貴金属、外食、深夜族の光熱費等々。ライフプランナーが真っ先に削る項目にいくらかけているのか計算したほうが良い。消費税ってのはそういうものにかかるんだから。

贅沢を削るのはイコール我慢なのかもしれない。でも生きる上で我慢が発生するなんて当たり前で、自己主張する前に自分を見直しておけと言いたいことがどれだけあるか。例えば俺の場合なら、パソコン関係に投資するのはAllAboutで記事を書いたり本業のITで必要な知識を得られるなどリターンもあるけど基本的には「無駄」。それを忘れたら俺の財政は崩壊することは肝に銘じて買い物をしている。それでも使いすぎだけど。

話が逸れるけど、政治に文句言う奴で政治について考えてる人間ってどれだけいるんだろう。昨年の政権交代でずいぶん増えたように感じるけど、困ったことに「誰か」に都合の良い情報は隠蔽されたままなので世論操作はされ続けてる。だからその隠蔽された情報を知った上で言葉を発すると「ハァ?」と言われてしまう。その説明はとても面倒で、さらにまずい事に信じてもらうのに時間がかかる。実際に起こっていることと、過去の経緯を照らし合わせればすぐに分かるようなことでも、刷り込まれた「正しい事」が邪魔をして受け入れにくくなってる。洗脳に近い。

ただ洗脳自体が悪とは言いきれない。その結果「幸せ」と感じて生きている人もいるし、思考の方向性を統一することは組織としてメリットもあるからね。マトリックスって映画でコンピュータに人間が管理される描写があったけど、それを受け入れる役がいた。「自由でも怯える日々より、管理されていても快適なほうがいい」的な感じだったっけカナ。突っ張って生きる不自由さより、管理される不自由を受け入れてその中で楽しむ方法もあるって事。なんてサラリーマンやってると思うんだよね。飼われるのはとても楽だし恐怖も少ない。なんておいしい職業なんだと。自営業、大変だよ?

消費税増税で文句言う奴は、投票に足を運ぶだけでなく「何故そうなったのか?」を考えるべき。情報を集め、自分で考え、それを元に行動する。情報操作されて楽しく生きるのも良いけど、そういう生き方するなら文句を言っちゃいけない。飼い殺しにはされるかもしれないけど、組織が存在する限り死ぬ可能性は少ない。野良犬から見たら羨ましい話だよ。

だけど、何も考えないでいるのがどれだけのリスクなのか「飼い主」がいなくなった瞬間にしかわからない。会社も国も組織で、未来永劫安泰な組織なんて有史以降無いのに。組織に頼る生活のデメリットもきちんと見極めた上で選択をしようよ、て事。

自由で有る事ってのは、野垂れ死ぬ自由も受け容れるって事だからね。そんな酷いことは恐くてお勧めできないです。