pc4beginnerの日記 はてなブログ版

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戦争というシステム

以下のエントリを読んで。

それを選んでしまわぬために - 書評 - それでも、日本人は「戦争」を選んだ

こちらの本については未読なのでコメントできませんが、少なくとも太平洋戦争の発生の原因のひとつとして「経済」を挙げるのは興味深い切り口です。戦争というシステムは大量の消費を伴う行動なので、誰かが稼いでいることに間違いはありません。

戦争を選んだ者たちにとって、それが経済的に合理的だったからだ

つい最近読んだ「オシムの言葉」に、奥様が戦争に巻き込まれた下りについての記述があります。バルカン半島の歴史は私には難解すぎるほど複雑に絡み合っているので完全に理解できていませんし、説明も出来ません。

ただし、小飼弾さんの(一貫した)主張である「貧困が無くなれば戦争は起きない」は、人はどんな生き物であり、人がどんな風に進化するべきなのかはさておけば、非常に説得力のある言葉です。

その解決策は私には分かりません。私ごときに分かるならば、とっくに誰かが解決策を示し、実行しているでしょう。
ただし方向が見えているならば、そちらの方向に対して進むアクションを起こさねば、何も産まれません。try&errorはモノヅクリの基本ですが、actionを起こさねばtryは産まれません。

そんなtryが小飼弾さんからどんな風に産まれるのか、見てみたいものです。

と書くと投げっぱなしになってしまうので、私なりの考えも。

貧困の原因に、お金を生み出す「知恵」を持っていないことが挙げられると思います。仕事ではなく、知恵。
知恵がなければ、知恵のあるものに搾取される可能性は常につきまとうと私は考えます。

では、どうすれば知恵がつくのか。
それには教育しかありません。これも年齢や人種を越え、普遍的なものだと思います。

ではどうすれば教育を行き届かせることが出来るのか。
それには、持てるものが持たざるものに分け与えることしか無いのではないでしょうか。

その行為そのものが利益を生み出す行為であり、そこに変な色気を出す人たちが居なければ、もっと多くの人に教育が行き届き、知恵が共有され、貧困は減るのではないかと考えます。

まぁ、ある側面だけから見た考えかもしれませんが、そんなことを考えます。

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木村 元彦
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5 オシムという人
5 これは語録本ではない。
5 真摯な姿に・・・
4 オシム氏の凄さと同時にスポーツが戦争のプロパガンダに利用される悲しみ
4 オシムは本当に優秀でいい監督