システムはパソコンにあらず
今年度も新入社員が入ってきてもう2カ月が経とうとしています。
大きな会社ではまだまだ研修漬け日々だと思いますが、おそらく今後情報システム部やシステム担当の部署に配置される方も多いことでしょう。
その際、忘れないでほしいことがあります。それはシステムはパソコンではないということです。
私の知る限り、パソコンに詳しい新人が入ってくると当初は飲み込みが早く、重宝されます。しかしここで勘違いしてしまうと逆に迷惑をかけてしまうことがあります。
特に多いのが、データの管理についてです。
最近はシステム本体がWindowsサーバを使うケースが増えていますが、システム管理者の特別権限を使うとあたかも自分のパソコンのように内部データにアクセスできてしまいます。
そのため問題発生時に履歴も残さずにデータの修正をしてしまうことがあります。もし心当たりがあるならば、ぜひやめていただきたい行為です。
システムはパソコンのデータのように、簡単に直らないものですし、そこにあるデータはパソコンのものとは比較にならぬほど重要なデータです。また、その安易なデータの修正が正体不明のバグを引き起こしたり、重大な障害の原因にななる事だってあるのです。
どんなに似ていても、システムが動いているサーバとパソコンは全くの別物です。安易な操作はしないほうが良いと言っても、実際に問題を起こさないと分からないかもしれません。
くれぐれも、慎重に、ですよ。